数十億年かけて進化を続けてきた生体に存在する核酸 (DNAやRNA) はD体の糖で構成され、またタンパク質は主にL体のアミノ酸で構成されます。私たちは、これらの生体高分子 (自然界のキラル触媒) が促進する生命反応から学び、独自の化学反応をデザインし、そしてまだ誰も手にしたことのない新奇分子をつくる研究を行なっています (有機合成化学)。またこれらの研究で得られるオリジナルの分子をケミカルプローブとして用い、生命反応を制御することにも挑戦しています (ケミカルバイオロジー)。
いずれの研究においても最先端の解析手法 (スペクトル解析、計算化学、比較定量解析等) を駆使することで、複雑な反応機構を解き明かすことを目指しています。これらの学理を有機化学の言葉に書き落とし、そして新しい研究領域開拓へと展開することを目指しています。
J. Plant Growth Regul. に論文が受理されました。理研CPR、植物エピゲノム制御研究室との共同研究です。
五月女教授が、34th International Symposium on Chiralityにて、口頭発表を行いました。
五月女教授が、第44回有機合成若手セミナー「明日の有機合成を担う人のために」にて招待講演を行いました。
山次健三先生 (千葉大院薬)、島津忠広先生 (理研CPR) の講演会を開催しました。ご参加いただき有り難うございました。
Angew. Chem. Int. Ed.に論文が受理されました。
補助研究員の冨永さんが加わりました。
五月女宜裕教授が着任し、生命有機化学研究室が始動しました。